固まりかけのメロンゼリー

好きなことや、行った場所のこと、思ったことなどを書くつもりです。

原田マハトークセッションin鳥取 9/20

鳥取に一人旅に行ってきました。

わざわざ何をしにきたかというと、
最近特に大好きな女流作家さんの原田マハさんのトークセッションを鳥取県立博物館で聞くため!!!
 
原田マハさんは、高校までを岡山で過ごし、関学の文学部で美術を専攻した後、いくつかの美術館で仕事をしていて、40歳になってからそれまでの仕事を辞めて小説家になった方です。
 
有名なのは映画化された『カフーを待ちわびて』、そして数ヶ月前に文庫化された『楽園のカンヴァス』等があります。
私が好きなのはスピーチライターが主人公の『本日は、お日柄もよく』や、日本初の女性総理大臣を陰で支える夫の日記風に書かれた『総理の夫』、沖縄のとある島でラム酒を作ろうと奮闘するOLの出てくる『風のマジム』…などなど。
 
 
私は行きのバスの中でも、移動中に『永遠(とわ)を探しに』を読みながら行きました。

 

永遠をさがしに

永遠をさがしに

 

 

これは、世界で活躍するほど有名な指揮者のお父さんを持つ年頃の娘が主人公の、音楽や家族のお話。鳥取駅前に着くあたりでちょうど良いとこにさしかかり続きがきになったものの、開始まで時間がないのですぐ路線バスで移動…

今回のトークセッションは美術館で働く二人のキュレーター(学芸員のような仕事かな)が、ある一つの絵画の謎を解き明かすためにバトルするミステリー仕立ての『楽園のカンヴァス』創作秘話を中心にお話していただくものでした。

 

楽園のカンヴァス

楽園のカンヴァス

 

 

 
 
大学の掲示板でこのトークセッションのチラシをたまたま見つけて「行くしかない!!!!!」と即、鳥取行きを決意。
学生最後の夏休みということで、あと一回くらい一人旅してもいいかなーと思っていたこともあって計画を立て始めました。
 
…結果、ほんとに来てよかった!
 
『楽園のカンヴァス』創作秘話をはじめ、物語の中心であるアンリ・ルソーについて、自分自身がどうして小説家になったのか、普段はどうやって執筆してるのか、現在執筆中の新作について…などなど大満足の2時間でした。
 
 
 
 
 
 
そしてなんと、質疑応答コーナーでは私の質問にも答えてくださいました!!!!あああああ憧れの原田マハさんが私の目を見て喋ってるああああああああああああ
 
私「原田さんの作品は、どれも読みやすくて楽しませていただいてます。政治の話や絵画の話など、私は何も知識がないにも関わらず知らない世界の話をこんなにわかり易く読めるのは、何か書くときに意識してらっしゃるんですか?(がたがたがたがた」
 

マハさん「私が難しく書けないんでしょうね(笑)」と、まずは笑いながら冗談めいて答えてくれました。
その後、私が聞いたようなことに関してははかなり意識して書いてるとのこと。私にとって原田マハ作品の好きな点の一つはそういう部分だったので、意識してるとおっしゃってたのは感動しました。
 
 
 
 
絵画にしても、小説にしても、書いてる時は目の前に誰かがいるわけではないけれど、誰かに届いてなんぼだと思う、と。 
どう言った時にそれが届いたと伝わったかのを感じるかというと、たとえばTwitterだったり【読書メーター】だったりに感想を書き込んでくれたのを見つけたときでもあるそう。
 
私「どっ、読書メーター私もつけてます!!!いつも感想沢山書き込んでます!!!わっ、私にも伝わってます…!!(がたがたがたがた」
応援してることちゃんと私からも伝えられて良かった…
 
 
 
 
 
 
 
今は新作や連載などあわせて15本ほど抱えてるそうです。まだまだ既刊のものでも読めてないのもあるので、せっせと読まねば…
現在執筆中の新作についても、かなり詳しく語ってくれて、私をはじめファンの人はすごく嬉しい情報でした。
 
質疑応答や、館長さんとのトークセッションの中でも語っていらっしゃったのですが、ひとつの物語を書くのにかーなーり時間をかけて詳しく取材しまくるんだとか。たしかに、作品を読んでいると「これってまさかノンフィクションなんじゃ…?」と思うくらいリアルな描写があったりして、それにはすごく納得させられました。
 
思わず笑ったのは、徹底して取材をするため、例えば『楽園のカンヴァス』の舞台となるホテルでは階段の数を数えたり(!)、エレベーターの閉まる秒数を測ったり(!)、ドアの下から手紙を差し込めるか試したり(!)…そういえばそんなシーンあったけど、そんなとこまで取材してたのかと会場に大ウケ。
 
 
 
 
そして、何より嬉しかったのはサインいただけたこと!!!!!はー…勢いで来て良かったー(´;ω;`)
 
 
※以下、ただの旅行記です(笑)
 
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そのあと、鳥取砂丘にも行ってきました。砂の美術館でひたすら驚き…
これ糊や支柱は一切使わず完全に砂と水だけで出来てるんです!しかも展示期間が終わったら崩して砂に戻すんだとか…儚ひ。私が行ったときはロシア展開催中でした。
 
↓写真はシベリア鉄道

↓コサックダンスとマトリョーシカ

そして鳥取砂丘へ。

砂丘を裸足でひーひー言いながら歩いてました。ひんやりふんわりしていて砂は感触がいいのですが、とにかく歩きにくい…

でも日没まであと15分!!どうにかして頂上である「馬の背」の上に辿りつかねば…しんどい… 
(こういうとき日頃の運動不足を感じます)

そして!やっとたどり着いたーーーーと思った数分後、ちょうど夕日が沈むところを見ることができました。

そして最後には晩御飯と鳥取温泉!
お一人様だからって、ちょっと机を広く使って置かれすぎなのでは…お茶とお茶碗が遠い…(笑)
 
でも大満足!

どうやら泊まった旅館は、かなりしいたけを推してるらしく、料理をはじめ館内のあちこちで「しいたけ」の文字を見かける。
 
↓よく見たら浴衣もしいたけの笠!(笑)
 
…というわけで、本当に短かった私の鳥取一人旅は帰路についております。(鳥取〜神戸2時間30分弱なので、うとうとしてたらすぐ着きます)
 
 
↓帰路のお供の梨炭酸ジュース(124円)
 
今回の原田マハさんの講演の中で、マハさんはかなり年中旅をしているという話が出ました。
移動するのがとにかく好きだそうで、物語の着想を行うのも早朝の時間帯か移動中が多く、飛行機の中などで執筆をしているとも。
 
旅をして色んなところで色んな刺激を受けているからこそ、私たちが読んでいつも楽しませてくれる物語が出来上がるんだなと思いました。
 
 
私はまだまだ行ったことない場所があるし、そもそも今は全然お金がないのでひたすら貧乏旅行しかできませんが、旅先でしか見れない風景や味わえない空気はとにかく感じます。
 
弾丸一人旅だったけれど、私にとってもいい刺激のある旅でした。
14.9.20-21.